薬剤師国家試験で領域別過去問より回数別を推す4つの理由とは?



先日、薬剤師国家試験に向けて過去問題の演習をする時に
は領域別過去問と回数別のどっちを使うべきなのか?

という話題を取り上げて記事を書きました。

すると、その数日後に、

過去問は青本(薬学ゼミナールの参考書)等にも10年分
くらい、章末問題等として載っています。

なのに、なんでわざわざ他に買う必要があるんですか?そ
して、学校で分野別過去問を購入させられたのですが…

というお便りを、1人の女性の薬学生の方から編集部宛てに
頂きました。

ご連絡を頂けまして、有り難うございました。

そこで、ま、論争って程でもないですがw、今一度、過去
問は何故?年度別過去問をオススメするのか?

参考書の章末問題についてもお話の中で触れながら、結論
をこの記事では明確にまとめておきたいと考えました。

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 参考書の章末問題の過去問と、分野別過去問と年度別からどれを選ぶべき?

それでは、当サイトとして一貫して回数別過去問を推して
いる4つの理由を1つずつ、順にお伝えしていきます。

受験生である薬学生の皆さんには、ご自身にとって活かせ
て有益だと感じられる部分を役立ててほしいです。

   

 参考書の章末問題よりも回数別過去問の方が一般に解説が詳しいから

薬ゼミの青本に代表されるような参考書にも確かに章末問
題として過去問が載っています。

しかし、章末問題として載っている過去問題は、要は分野
別過去問です。

そして、年度別過去問の解説は一般に章末問題の過去問題
の解説よりもかなり詳しい場合があります。

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つまり、回数別過去問を用いる方が、演習していて分かり
にくい範囲の内容を理解し易いです。

そして更に、年度別過去問だと、関連する周辺知識を広く
書いてくれている場合も普通にあります。

それによって関連知識を増やせて、やはり受験生にとって
のメリットが大きいことになるからです。

ご参考までに、科目・分野をまたいで横断的に関連する知
識を増やしていく行為を当サイトでは

知識のネットワーク化」と呼んでいますが、それをして
おくと何故、受験生にとってメリットが大きいのか?

どんなメリットが実際にあるのか?等の話題を下記 ↓ の記
事で具体的にまとめてあります。

「受験勉強の過程でそのメリットを意識しておきたい」と
感じられた方は、ご参照されて下さい。

   

 分野別過去問で1科目ずつ勉強していくと、時間効率が凄く悪いから

これはどういうことか?と言うと、実は冒頭でご紹介した
記事でも一度、説明しています。

領域別過去問を使って、例えば基礎系の物理・化学・生物
や薬理学等の科目から

順に1冊ずつ受験勉強をしていくことは、一見すると誰もが
自然にやっている

スタンダードなやり方に思えますが、実際にはそれをやる
と、1科目ずつ順に勉強していく流れになり易くて、

そして、1冊の分野別過去問の中でも、終わりの方にくると
最初の方に学習した内容を忘れてしまっている

ことになり易いです。だから、受験勉強の時間効率の面で
はあまり適切でないと、

多くの元薬学生である先輩達が意見や感想等を残してくれ
ています。従って、やはり上の記事で

お話をしているように、同時に複数科目を演習していって、
忘れることをできる限り防ぎながら、

科目相互に知識を関連させて覚えて増やしていく勉強の方
法が最も効率が良く、

その為に、領域別過去問は当サイトではお勧めしていない
のです。

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 回数別過去問だと本試験と同じ出題の形式で全体の演習をやれるから

年度別過去問だと、本試験と同じ回数別の形で編集されて
いて、1回分の国家試験の過去問を

まとめて解くことができます。これによって、例えば模擬
試験のような使い方をして

本番の試験に近い状況で演習経験を積んでいくことができ、
この点も回数別過去問のメリットの1つと言えます。

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当サイトの編集部の担当者でも国家試験の受験勉強をして
いた時に経験があるのですが、

1問1答の問題集や分野別過去問等を使って演習をしている
と、確かに個々の分野について

知識や演習の経験を増やしていけるのですが、試験の全体
を意識して受験勉強を進めていって、

科目相互の勉強量のバランスを上手くコントロールするよ
うな視点を欠いてしまう

場面が往々にしてありました。受験勉強にある程度、慣れ
てきている受験生であるならば、

例えば衛生や法規等の暗記科目は試験が近づいてから詰め
込む感じにして最初は基礎系の科目を重点的に

演習して経験を増やしていこうとか、自己管理もできるよ
うになれます。しかし、試験の全体像を見れていない

段階で領域別過去問を使ってしまうと、不必要に各科目や
分野について知らない間に深掘りをしてしまったりと、

受験勉強の進め方で失敗してしまう事例もあるので、読者
の皆さんにはご注意をされてほしいです。

   

 年度別過去問だと全ての科目や分野等の総復習をまとめてし易いから

回数別過去問を使うことで、1回分の国家試験の問題をその
都度、解くことになります。

全ての科目・分野の問題に接するようになり、全体の内容
を意識しながら

個々の科目や分野の内容を学んでいけることになります。
それによって、細かい知識を忘れていくのを

防ぐ意味もありますし、そして時間的に近いインターバル
で国家試験の全ての領域を学習するので

各科目や分野の知識を相互に関連させて増やしてもいき易
いです。つまり、年度別過去問を

使っていれば自然に 知識のネットワーク化 を図っても
いき易いという大きなメリットがあります。

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という訳で、以上の大きな4つの理由があって、当サイトで
は薬剤師国家試験の過去問題の演習をする際には

年度別過去問(回数別過去問)の使用をオススメします。
但し、既に分野別過去問(領域別過去問)を購入してある

という場合等には、特に買い直したりする必要は無いです。
無駄なコストですからね。当サイトで提示している

受験勉強の流れを忠実に実践していくことで得点力を効率
良く上げて、皆さんに合格を掴んでほしいと願っています。

                       















5件のコメント

  • アバター たーくん

    領域別がダメってわけじゃないけど、より良いのは回数別って話なんだね..

  • アバター おそまつ

    周りでは領域別を使ってる先輩が多かったけど、内容的には年度別の方が合理的なのか…

    • 回数別だと、勉強する時に冊数が少なくなって移動し易いとかのメリットもありますよw

      領域別を複数冊、毎日持って歩くのはしんどいですからね…

      とは言え、内容的には両者に差はないので、演習をする時の使い方にだけ注意して下さいね

  • アバター 剛士

    回数別の解説が詳しいってのはたしかに便利だな
    なんとなく説明が少なくて納得できないと、結局はスッキリしないし

  • アバター 平山くん

    やっぱり回数別の方が、全体的にはイイのかなって思えてくるね..