薬剤師の転職サイトでのお祝い金を厚労省が推してない2つの理由
当サイトでは薬剤師の方達が転職や再就職の活動をする時に資金面で支援をできる
ことからお祝い金を支給してもらえる転職サイトをいくつか紹介してます。しかし
転職支援金を頂ける転職支援サイトに登録をする際には厚生労働省の対応を含めて
知っておいてほしい注意点があります。特に国からはお祝い金を『望ましくない』
とする通達が出されていて、それはどうしてなのか?の理由を説明しておきます。
今後転職支援金を目当てにして活動したいとお考えの方達は参考にされて下さい。
確実に助かるし、人材紹介会社にとっても業績を向上させられるメリット
があるので素晴らしい仕組みだ!とただ純粋に思っていたんですよね(汗
でも実は厚労省は快く思ってないと後で知って、なんで?!と疑問でした..
厚生労働省が転職支援金を支給する制度を否定してる理由
2018年1月1日(月)に改正された職業安定法が施行され、その中で厚生労働省が
薬剤師の転職や再就職の活動で払われるお祝い金についての見解を提示しました。
具体的には有料での職業の紹介の事業を展開している業者を求職者が利用する時に
『求職者等を勧誘するに当たっては、お祝い金等の金銭を支給することは望ましく
ありません。』
と表現しています。これは転職支援金を活用するやり方を明確に否定しています。
この告示を受けて大手の転職エージェントサイトではお祝い金を出す転職支援金の
サービスを自粛するようになりました。これは『望ましくない』と言ってるだけで
職業安定法で禁止されてはいないですし法律上の罰則なども一切ありません。でも
モラルの問題で良くないと表示されています。ここで読者の方達にちょっと想像を
してみて頂きたいです。どうして厚労省はお祝い金をあげるようなサービスは良く
ないと公の場で発言をしているのでしょうか?その理由を考えてみてほしいです。
なんて初めて知りましたけど、でも改めて聞かれてみると
その理由はどうしてなのか?ちょっと不思議な感じですね
具体的には転職支援金の制度を悪用して以下のようなことをする人達が現われて、
薬剤師の転職の市場で不当な競争が激しくなって混乱が生じてしまったからです。
理由1 利益優先での強引な仕事の仲介が増えたから
職場の環境に関係なくお祝い金で薬剤師の方達を誘導して転職させるケースが多く
なって問題視されました。転職支援エージェントサイトは求職者の方達が希望する
条件に全く合ってないような求人であっても利益のためにどんどん応募をさせて、
内定を得ようとしました。その一方で雇用主は例えばブラックな現場で人の出入り
が激しいような状況であっても、それを改善せずに逆に隠したりして人手不足から
転職支援金をエサにして、とにかく薬剤師の方達を採用しようとしたりしました。
理由2 短期間での離職率が高くなってしまったから
求職者の方達にとっては例えば内定を得て稼働を始めて数十万円をすぐにもらえる
とかなり美味しいことになります。その制度を利用して短期間で転職を繰り返して
お祝い金を何度も得ようとする方達が出てきました。それをすると高額の紹介料を
支払って薬剤師を採用した求人元は業務が回らなくなって困ってしまいます。その
ような事例が多発するようになったので転職サイトと雇用主で相談して転職支援金
を支給する時期を入職してから3ヶ月後や6ヶ月後などと定めるようになりました。
転職支援サイトの本来の役割は求職者の方達と求人元の双方が希望する条件を交渉
でマッチングしてお互いに納得した上で雇用契約を結ぶサポートをすることです。
でも目先のお祝い金を目当てにして転職エージェントサイトと求職者の方達が暴走
をしたりすると薬剤師が働いている業界が健全に営業できなくなってしまいます。
がお金ほしさに転職を何度もしたりすると雇用主に迷惑が
かかって、次に求人元が転職サイトとトラブルになって、
最後に求職者もブラックリストに入れられたりするので、
結局は誰得だったの?!って話になってしまうんですよね..
そこで厚生労働省は転職支援金によって転職を活性化するような流れは良くないと
判断して通知を出したのです。薬剤師の方達にとっては満足度が高くて快適に長く
働いていける仕事に就けることがそもそもの転職活動の目的なハズです。一時的に
お祝い金を何度かもらえたとしても、すぐ辞めたくなるような職場であれば、長い
目で見たら決して得にはならないです。雇用主にとっては高い紹介料を払ったのに
すぐ離職されると意味がなく、転職支援金の返還を求めるトラブルに発展します。
転職支援エージェントサイトとしても、求人元から信頼を失うことでリピーターに
なってもらえずに経営が立ちいかなくなってしまいます。つまりお祝い金の支給を
悪い形で三者が利用すると結局は誰も得をしない結果になってしまいます。そして
弊サイトの読者の方達には、今後法的な規制が厳しく実施されて転職支援金の制度
自体が禁止になる可能性が普通にあることを同時に分かっておいて頂きたいです。
それぞれの立場でルールや本来の目的を見失わないで活動をすることが大切です。
まとめ
職業安定法を所管する厚生労働省の立場では、お祝い金を支給することで薬剤師の
方達に転職活動をすることを促す現状の方法を好ましくはとらえてない2つの理由
に関して解説してきました。求職者の方達がこの制度を悪用すると、雇用主と連動
して転職サイトが不利益を被ることになってしまいます。薬剤師の方達にとっても
例えば短いスパンで転職を繰り返していてもどんどん職歴が汚れていくだけで何も
得することは無いです。転職支援金を出すことで転職を促進するのは違法性が無い
手段です。求人元と人材紹介会社に迷惑をかけない形で活用すれば求職者の方達に
とっては転職活動での経済的な負担を無くせる大きなメリットが確かにあります。
そこで当サイトの編集部としましては薬剤師の方達におかれまして自己責任の原則
でお祝い金をもらえる転職支援サイトを利用するかどうかを決めて頂きたいです。
弊サイトで多くの読者の方達が登録されて、内定を得て稼働し始めて所定の条件を
満たして転職支援金を得て満足度が特に高かったサイトを以下に示しておきます。
本当に薬剤師の方達のためになって有意義なのかどうか?
について会議をして相談しながら随分と悩んできましたが
結局は使い方次第で、便利な方法なのでお伝えすることにしました!
ジョブデポ薬剤師に関してはファゲットやお仕事ラボと比べてお祝い金の額が高額
なために支給に必要な条件がけっこう複雑で以下の表で別にまとめておきました。
ジョブデポ薬剤師 | お祝い金(転職支援金)のルール |
お祝い金の仕組み |
雇用主が求職者の入職後にジョブデポ薬剤師に支払う紹介料の約半分を、人材紹介会社としての広告費に回さないで、求職者によるサイトへの無料会員登録を促す目的から転職支援金のサービスという名目でお祝い金にしています |
支給される金額 | 最大で40万円 (求人案件毎に金額が異なり、詳細は担当者にお問い合せ下さい) |
支給される時期 |
入職して90日経った後の翌月10日の時点で稼働している事実が確認されてから指定の銀行口座へ振り込まれます(要は100日前後の勤務実態が必要で、月の途中で入職した場合は翌月から日数がカウントされます) 例 4月1日に入職すると4月に30日、5月に31日、6月に30日あって、6月末の時点で90日経過していて、翌月の7月10日の時点で勤務実態が確認されればお祝い金を支給してもらえる権利が求職者の方達に生じることになります |
受け取る方法 |
ジョブデポのサイト内で『お祝い金を申請する』ボタンを押して自身で申請する必要があり、100日程度の期間が過ぎたら自動で振り込まれるなどのことはなく、またそれ以前にジョブデポを退会しているとお祝い金をもらう権利を失いますので注意して下さい |
申請の期限 | 無し |
支給の回数の制限 | 条件を満たしていれば何度でも支給してもらえます |
受け取れる条件 |
の3個の条件が必須で、その他に求人案件毎に条件がいくつか設定されていて、例えば
などの条件をフルに満たしていれば満額の40万円をもらえますが、大抵は常勤として稼働していても20~30万円程度の査定になっているケースが多いです |
確定申告の方法 |
お祝い金は所得としての区分が『一時所得』で、一時所得の特別控除額は最高で50万円なので、40万円以下のお祝い金に関しては特に確定申告をする必要は無いです(お祝い金と合せて一時所得が50万円を超えてしまうケースでは個別に確定申告をしなければいけません) |
備考1 美味しい裏技 |
他の転職サイトから紹介された求人案件であっても、面接の日程が決まっていたり、既に面接が済んでいたりしなければ、ジョブデポに連絡して取り次いでもらって求人元へ紹介して頂き、入職して勤務実態の条件を満たせばお祝い金をもらえます この方法を使う場合には必ず面接の予定が決まる前にジョブデポの担当者に連絡して下さい(それをしないと他社の担当者との間で何らかのトラブルが起きてしまう可能性があります) 面接のスケジュールが決まる前の段階であれば、ジョブデポを含めて人材紹介会社の担当者から求職者の個人情報が雇用主の人事担当者に伝えられてはいないので、プライバシーの問題などでトラブルが起こることはありませんので安心して応募できます |
備考2 お友達の紹介制度 |
転職の意思がある友人や知り合いと同僚などをジョブデポ薬剤師に紹介して登録し、応募の後に入職して3ヶ月以上稼働して勤務実態についての条件を満たすと、紹介した薬剤師と紹介された薬剤師の両方に5万円がそれぞれ支給されます(申請の方法などに関しては担当になっているキャリアコンサルタントにお問い合せ下さい) |