下記 ↓ の前編の記事では、薬剤師国家試験の実務関係の科目
で出題される複合問題の出題傾向と、
薬局や病院での実務実習には、どんな姿勢で臨んできて頂き
たいか?の考え方についてお話をしました。
そこでこの記事では、実務実習の内容をどのように国家試験
に向けての受験勉強の過程で
活かしていくべきなのか?の方法論(ノウハウ)を具体的に
お伝えしていきます。
国家試験の問題と実務実習の内容の関係性から見える薬剤師の業界事情
前編の記事では、
「22週間も全部でかけて、薬局や病院で実務実習をしてきた
からと言っても、実習で扱った医薬品等が国試の問題で多く
出されるなんてことは、基本的にはない」
というお話をしました。
その流れで、一般に、
実務の世界と国家試験の問題の内容は、色んな業界や資格試
験で密接な関係等は無くて、寧ろ乖離(かいり)しているこ
とが多い
と言われます。社会人として今後、社会に出てみると薬学生
の方達も分かってくることですが、
業種や職種によっては例えば、
実務でいつも使っている知識を用いて国試の問題を回答した
ら不正解になった
とか、もしくはその逆に、
国家試験の受験勉強で身につけた知識や考え方は臨床の現場
ではあっけなく否定されてしまった… orz
とか、そういうことも普通にあり得ます。
とゆうか、アリます。多く有りますw
薬剤師の業界の場合には、実務経験が豊富な状態で国家資格
を求めて多くの人が
国家試験を受験する状況ではないので、そんなに大きく逸脱
している違和感等は感じないかもですが、
世の中ではそういう “矛盾” とまではいかなくても、机上の
勉強が実務の世界で通用しないような場面も普通にあります。
業務独占型の国家資格を持っていなくても、ある程度の範囲
までの業務内容ならできてしまうような
業界の場合には、ライセンスは所持してないけど実務の世界
で大成しているような方達も多くいたりして、
それはそれで実務とテスト内容との軋轢なんかが生じたりす
る背景があったりします。
当サイトの読者の皆さんにも、薬剤師の業界をご自身で客観
視できる視点をちょっと備えておいてほしいですね。
実務実習の内容を薬剤師国家試験の受験勉強でどう活かしていくべき?
ということで、以上の内容をまとめると
- 実習で勉強したことが国家試験で直接的に多く出ることは普通
に無い - 実習で学んだ経験や知識等が、そのまま国試で正答になるとは
限らない - 実習先で国家試験の実務科目用の対策講義等をしてもらえるな
んて機会は(普通はあり得)無い
となります。従って、実務関係の科目に対しては
- 実習で経験した内容を絶対視して国家試験の受験勉強に取り組
むこと - 実務実習を終えてから実務科目の勉強を充分にしないで国試を
受けること
等の行為はマズイ訳です。
(ま、国試なので、学校の定期テスト等とは違って、特定の
科目に無勉で凸撃するとか、そういうケースはあまり無いで
しょうけどねw)
国家試験はあくまでも業務独占型の国家資格を取得する為の
資格試験と割り切って、専用の対策(受験勉強)をしっかり
と着実にしなければならない
という結論になります。
一般に、
「実習で出てきた新しい医薬品を、国試に向けてよく覚えて
おきましょう」
なんて通説が国試対策では巷で出回っています。
しかしそれは、予備校が出張授業や季節毎の講習等で配布し
てくれる、
新傾向問題や新薬、新しい治療法、法改正事項等についての
対策プリントに出ている内容を理解して覚えるようにして、
一旦、国家試験の受験対策のフィルターを通してある(プロ
が作成した)情報を勉強しておく方が受験生的には無難です。
ただ闇雲に、実習で扱ってきた薬品を多く覚えようとしても、
それは国試対策としては効率的ではありません。
・・・ってか、そんなやり方だと出ないし、暗記が辛いだけ
なのでやめておきましょう。
それからご参考までに、新しい傾向の問題や新薬の問題等は
薬剤師国家試験では時事ネタ問題として
出題され、それらへの準備の方法は ↓ の3記事でまとめてあ
ります。
実務実習の内容と国試対策の勉強方法について、多くの薬学
生の皆さんの意見や感想等をリサーチしてきましたが、
「実習で覚えた内容が実際に国家試験で出た!」
と歓喜の報告をしてくれた先輩であっても、個人レベルだと
1回の本試験で精々、1~2個くらいの
薬剤や治療法等が出題された程度でした。受験生である皆さ
んの淡い期待を
粉砕する展開かもしれませんが、これは
厳然として事実 なのです。
実習先の施設である病院や薬局は全国に散在していて、薬学
生の各位でみんな違い、
合計22週間の期間の中で経験して学んで得てくる内容もそれ
ぞれに異なります。
だから、たまたま目にした医薬品の名前や作用機序、副作用
等をガンバって国試の対策として丸暗記していても、
「本番の国家試験ではカスリもしなかった」
とか、そういう展開が普通にあり得る訳です。
ご注意下さい。
但し、勿論、実務実習で学んだ内容を無理に忘れる必要もな
くて、
もしかしたら実務実習で使っていてとても印象に残っていた
薬品等が国試にそのまま出たとか、
そういう幸運なビンゴ的な展開もあるかもですので、要は、
国試対策としては時間効率を大切にしながら、
「実習は実習、国試は国試」
と割り切って、専用の勉強をしっかりとしましょう
という結論になります。
…という訳で、薬学生の皆さんとしては次に
「じゃ、国家試験の受験勉強で苦手な人が多い実務科目って
具体的にどうやって克服すればイイの?」
となりますよね。その答え(方法論ノウハウ)は ↓ の記事
に書いてあります。
ご参照されて下さい。
実習で使った教材を、国試の勉強で使ったりするのは一般にマズイってことですねw
そうですね
受験勉強をする上では効率が良くないです
資料の内容にもよりますが、出題される可能性が低いからですね
実習のプリントを受験で勉強したりは、しない方がイイのか
でも先輩も「別に出なかった」とか言ってたなそう言えばww
今までに見てきた事例では、実習で扱った薬剤などがいくつかは国試で
出されたとか、その程度ですね
ホントにたまたま出題されたという感じです
無駄なく効率的に受験勉強を進めて下さい
応援しています
頑張って下さい
実習の内容はそんな出なかったって、先輩はみんな言ってましたねやっぱりw
そうですね
大体皆さん、そんな感じのことを言いますね
逆に、誰かが実習で経験して学んだことが沢山もし国試に出たりしたら、
その病院の人(薬剤師)が出題委員なのか?という疑惑も、出てきてしまいますね。笑
実習で使った薬を機序とか細かくまとめておいて覚えてたんだけど、国試(100回)では結局かすりもせんかったわww