薬剤師国家試験を目指す薬学生の方達から、
「国試の受験勉強の全体の流れって、どんな感じにすると
良いのですか‥?」
と、日常でよく質問を頂いています。
ご質問を頂いていまして、有り難うございます。
という訳でこの記事では、当サイト「やくがくま」が推奨
する最適化された
受験勉強のやり方(流れ)について具体的に、そして詳し
くお伝えします。
目次
薬剤師国家試験の受験対策で最適化された勉強のやり方(流れ)
まず、最初に国家試験用の受験勉強を始めようとした時に
は、誰しもが
「全科目の基礎知識をどうやって先に身につけるべきか?」
という問題に直面しますね。そこで、当サイトでは以下の
作業をオススメします。
受験勉強をある程度、ご自身で進めてきた経験があって、
基本的な知識の習得を
既に済ませている薬学生の方は、Phase1 の内容を飛ばし
て Phase2 の作業内容からご覧下さい。
Phase1 要点がコンパクトにまとまっている教材で基本知識を身につける
まず、問題の演習に入る前に基本となる知識を簡単にイン
プットしなければなりませんが、
基礎知識のインプットには、
各科目・分野の要点がコンパクトによくまとまっている薄
めの教材
を使います。
新課程になってから薬剤師国家試験の場合には、大抵の教
材が9分冊くらいになっていますが、
要点集という形でまとめてある教材でササッと各科目の基
礎となる知識を理解して
内容の全体像を把握します。この段階(Phase1)での最も
重要な注意点は
知らないことや分からないこと等をその都度、調べながら
理解していくのではなくて、
「国試では各科目でこんな知識が必要なんだな」と、全体
のスキーム(大枠)をざっと確認する
感じで、とにかくスピード重視で通読を済ませてしまうこ
とが大切
となります。では何故、ここではザッと通して読む感じに
して、細かい部分にこだわらないで
スピード重視にすべきなのでしょうか?
ちょっと読者の皆さんに、考えてみてほしいです。
最初の基本知識のインプット作業をスピード重視にすべき理由は?
一般には、科目数が多くて長大な勉強量を要する国家試験
では、
まず基本知識のアウトライン(外枠)をざっと掴んでしま
って、それから過去問題を見ながら
問題を解く為に必要となる細かい知識である
- 各科目の基礎の知識
- 基本となる知識を用いて問題を解く為の知識
(要は、問題の解き方の知識)
等を同時に吸収して、演習経験を増やして練習していくこ
とが定石(決まった準備のやり方)なのです。
だから、この初歩の段階では知らないことだらけではあり
ますが、
分からないから調べて理解するという流れではなくて、と
にかく国試の内容の全体像の把握を優先します。
つまり、スピード重視にすべき理由は、主に以下のように
なります。
- 理由1 細かい知識を調べても、最初の段階ではどの程度
の深さまで理解していれば過去問が自力で解ける
のか?の要領が分からず、不必要に深入りして迷
宮入り(挫折)してしまう可能性が高いから - 理由2 各科目の全体像を知らない段階で、細部の知識を
理解する為に調べても、知識の相関性等も分かっ
ていないので時間効率がとても悪くなるから
という訳で、受験勉強を始めた当初は、その大変さにまだ
誰しも慣れていないので、
膨大な勉強量を前にして気持ちが折れてしまって挫折して
しまう危険性が高いです。
それを防ぐ為に、時間効率の担保も大切ですが、できるだ
け急いで基本知識の
インプットを終えてしまう必要があるからなのです。従っ
て、例えば、各科目について超大作ってくらいに
厚さ(ボリューム)がある参考書等を最初から地味に真面
目に通読するとか、
そういう行動は自殺行為に等しくw、それを絶対にやって
はいけないというお話は ↓ の記事でまとめてあります。
基礎の知識をインプットする時は何科目くらいを同時に勉強すべき?
そして、コンパクトな要点集を用いてササッとインプット
作業を終えてしまうとは言っても、
薬剤師国家試験ではその要点集が9冊くらいあったりする
訳で、今度は受験生にとって
どの科目から始めて、同時に何科目くらいを勉強して、ど
んな順序で最後までインプットの作業をすればイイ?
という問題が生じてきますね。そこで、薬剤師国家試験で
は何科目くらいを同時に受験勉強して、
どんな組み合せと順序で進行させていくべきなのか?を ↓
の記事で説明しておきました。
国家試験の受験対策で基本知識のインプット作業は、まず
全体の内容を軽めに簡単に把握してしまって、
「木を見て森を見ず」にならないように注意しながら全体
の森の様子(外観)を分かってしまうべきです。
その後に中心科目である薬理学や、理解して覚えるのに時
間を要する基礎系の科目(物理・化学・生物)
等から計画をしっかりと立てて、戦略(作戦)を伴って勉
強を進めていくべきというお話をここではしました。
全体の様子を知らないでやみくもに、例えば病態・薬物治
療のディープな知識を最初から
完璧に調べて理解しながら参考書を読み進めていく… なん
てやり方をしてしまうと、、
ま、殆ど万人にとってアレな展開となってしまう訳です。
どんな国家試験の受験勉強でも要は同じなのですが、内容
の全体像をゆるくで良いので掴んでおいて、
その上できちんと計画性を伴って演習経験を積み重ねてい
って、その中で細かい正確な知識を増やして
いけば、それが一番、国試対策では挫折を防いで効率良く
知識を身につけていく方法なのです。
どうか、この点を分かっておいてほしいです。
基礎となる知識のインプット用にオススメできる具体的な教材は?
更に、ここまでの結論を踏まえて
「じゃ、具体的にはどんな教材を使って知識のインプット
をすればイイのですか?」
となりますので、以下の2教材をご紹介しておきます。
- 薬剤師 新・国試がわかる本 2016(テコム薬学)
- 薬ゼミの要点集(薬学ゼミナール)
多くの先輩達による意見や感想等をリサーチしてみた結果、
前者の「まとめの部分」は確かに定評があって
内容的に優れているのですが、教材の全体が分厚い過去問
になっています。
それから、各科目における基本知識の要点のまとめの内容
については、後者の方を推す声が多かったです。
但し、全ての教材については、収録されている内容(説明
の文面等)の他にレイアウトや配色の具合い等の
色々な要素(項目)があって、ユーザー(読者)さんの側
には各位で相性や好み等が必ずあります。
どちらを最初のインプット用の教材として使うべきか?は、
実際に書店等で
手に取ってみて、中身を確認することで薬学生の皆さんが
判断されるようにして下さい。
でないと、購入してからなんとなく違和感やクレームが出
てきて… 等の展開になり得ますので、ご注意下さい。
この後の作業は Phase2 になって、基本的な知識を活用し
ながら演習をしていくことになりますが、
長くなりましたので、↓ の記事に続きます。
過去問の演習のやり方って、けっこう手間がかかるんだね
最初は演習をして、解説を細かく読んで理解していくのは時間がかかって大変ですが、
肢別吟味をしないと演習の意味がなくなってしまうので注意して下さいね
頑張って下さい
参考書の樹海に迷い込むと、もれなく失敗になるのね
こわー、、、
先人達からの尊い教えを活用して、現役で合格されて下さい!
まず、基礎知識のインプットの段階でやり方が間違っていたと感じますw
まだ受験勉強を始めたばかりで、早くにこのサイトの存在を知れて良かったです
これから軌道修正をしていきますね♪
ご理解と共感をして頂けて有り難うございます
受験勉強を進めていく過程で何か困ったり、悩んだり、分からないことが
あったりしたらいつでもお気軽にご相談をされて下さい
頑張って下さい
受験勉強のやり方を全然知らなくて、とりあえず青本を読んでおくかって5年の後期に読み始めたんですけど、量が多すぎてその時は途中でヤル気がやっぱりなくなりました
(´;ω;`)
インプットを薄い要点まとめ参考書で全部してから、回数別問題集をやるんですね!
少しインプットしたら、すぐその箇所の範囲の過去問解いてたなぁ。
その都度すぐに演習をやるやり方だと、忘れるのを防げて、
且つ、過去問の出題形式にすぐに慣れることができるなどの
メリットがありますので、それでも全く問題はないですよ
その辺は各位で微調整をされて構わない部分です
但し、やってはいけないのは青本などの長大な文面をインプット
し終えてから演習に入るとかのやり方です
それが絶対にまずい理由は記事中に書いてある通りです