この記事では、
- 薬剤師国家試験の受験対策で1日に勉強すべき科目数
- 受験勉強を始める時の、オススメの科目の組み合せと順序
の話題と関係して、多くの受験生が気にしている、
受験勉強をする過程で過去問題は
- 領域別過去問( = 分野別過去問)
- 回数別過去問( = 年度別過去問)
のどちらをメインで使うべきか?
という点について言及して、まとめておきます。
薬剤師国家試験では領域別と回数別過去問のどちらを使うべきか?
当サイトとしては、薬剤師国家試験に向けての受験勉強の
基本的なやり方(方法論)について、
各科目のエッセンスとなる基礎的な知識をササッと素早く
吸収してしまって、
その後すぐに過去問題集を使って演習に入る流れを推奨し
ています。
その内容については、↓ の記事でかなり濃く、全力で説明
しています。
- 薬剤師国家試験に向けての受験対策で最適化された勉強のやり方【保存版】
- 薬剤師国家試験の受験対策で演習の具体的な方法等についてのノウハウ
- 薬剤師国家試験の受験勉強で演習する時の注意点や、会場模試の必要性等
それで、そのような方法論(ノウハウ)を日常の受験勉強
の中で実践していく時に
領域別過去問と回数別過去問のどちらが使い易いのか?を
考察してみると、
どうしても1日の中で複数科目に触れて、同時に勉強を進行
させていきたい事情が受験生としてはあるので、
やはり年度別過去問の方が使い易くて時間効率が良いとい
う結論になります。
勿論、分野別過去問であっても、書いてある内容は回数別
過去問と殆ど同じであるので、
領域別過去問を使っていても別に問題(悪影響等)は無い
です。
しかし、例えば
各科目について領域別過去問を使って知識の吸収と問題演
習をこなして1冊ずつ
超人的な粘り(努力)でw 仕上げていって、その後に今度
は回数別過去問を用いて
模試(模擬試験)のようなつもりで時間配分等の作戦を検
討する為に勉強して調整していく…
なんて受験勉強のやり方をしている時間と労力的なゆとり
は、多くの受験生には全然ってくらいに無いのです。
因みに、このやり方を真面目に実行した過去の先輩達で、
国家試験の勉強で成功した(つまり合格した)
という報告例は、実はまだ見たことがないですw そのく
らい、広大な迷宮に入ってしまって挫折し易いです。
当サイトの読者の皆さんには、どうかこの点を事実として
知っておいて頂いて、注意をしてほしいです。
という訳で、薬剤師国家試験を過去に受けてきた先輩達の
意見や感想、合格体験記、不合格体験記
等を膨大な数だけリサーチしてきて、当サイトとして内容
をまとめてお勧めする流れは下記のようになります。
- 物理・化学・生物、薬理学
↓ - 病態・薬物治療、薬剤
↓ - 衛生、法規・制度・倫理、実務
↓ - 回数別過去問を用いて全体(5~7年間分)
を3~4周して、その他に
- コンパクトに内容がまとまっている要点集
- 予備校の出張授業・講習の内容や対策プリント
- 2~4回分の模試の問題と解説の冊子
等を使って仕上げる
因みに、先輩達の国家試験についての経験談によると、例
えば
領域別過去問を使って1科目ずつ読んで問題を解いてって
順にやっていくと、
途中でエンドレスに感じられてきて高確率で挫折し易く、
且つ、1冊の全体を読み終えた頃には
初めの方に書かれている内容を既に忘れている場合が多く、
その後も気が滅入ってしまって現実逃避をしたくなり易い
なんて報告が多かったです。ま、これは一番マズイ勉強の
やり方なので挫折してしまうのは当たり前です。
とゆう訳で、理想としては3~4科目を同時に勉強して、1つ
の科目が終わり次第、
順次、他の科目に入れ替えて、1巡したらすぐに2巡目に入っ
て1巡目で理解した内容の復習を始めて…
という流れで、忘れるのを防ぎながら同時に受験勉強をして
いくことが大切です。
同時に複数科目を勉強していた方が、関連性のある各科目
の内容が頭の中で相互に繋がり易い
というメリットがあります。そうすると頭の中で知識が有
機的なネットワークを
構築していくことになり、理解や記憶の度合いが強く、そ
して深くなっていくのです。
具体的には、
- 個々の知識を忘れにくくなる
- 細かい知識を思い出し易くなる
- 知識の繋がりを増やすことで丸暗記の量を減らせる
等のメリットを受験生として享受できることになります。
更に、各科目の内容について、相関性を理解して覚えてお
くことは、
応用力を培っていくことにもなり、臨床の現場での問題解
決能力を主に問う
実務関係の科目(薬学実践問題)等でとても役に立ち、受
験勉強をしていて時間効率の面でも凄く良いと言えます。
直前期に理解系科目と暗記系科目をどんなバランスで勉強すべき?
それからご参考までに、回数別過去問を回している状態で
は、常時3~4科目くらいを同時に勉強して、その中で
- 理解系の科目(薬理学や病態・薬物治療等)
- 法改正事項のチェック等の時事ネタを含めて、暗記系の科目
(衛生や法規・制度・倫理等)
を適度なバランスで混ぜながら調整していくと、より時間
効率が良く、得点力を早く上げていけることになります。
例えば、過去の先輩達による失敗談としては、
「直前期は基礎系の物理・化学・生物ばっかりを勉強して
いて、計算問題を中心にやっていたら衛生とかの暗記系の
科目の内容を結構、忘れてしまっていて痛い目に遭った」
とか、もしくはその逆に
「直前期だからと、知識の詰め込みばかりをしていて、計
算問題や、実務関連の科目等の演習を怠っていて、失点が
その部分では多くなってしまった」
等の事例がありました。
客観的には、知識の暗記と、思考力を問われる問題への練
習を両方、常にしていた方が
国家試験の直前期には(不安になり易いので)精神衛生上
よろしいと言えます。
勿論、得点力を全体的に向上させていく必要がある局面で
もありますので、その方が良いです。
両者のバランスをどのくらいにするか?は、皆さんが各位
で状況に応じて判断されて下さい。
薬剤師国家試験はどうしても科目数が多くて、出題範囲も
膨大になっていますので、
できるだけ同時に複数科目を勉強して、忘れるのを防ぎな
がら、理解・記憶した内容を
広く繋げていくやり方(流れ)が受験勉強の進め方として
基本であり、大切(鉄板)になることを忘れないで下さい。
周りの友達は領域別を使ってるけど、よく考えてみるかな
演習と暗記を同時にやるのって大切なんだね
間違っていない勉強の進め方がご自身できちんとできるのなら、領域別過去問でも特に問題はないですよ
これから購入する場面なら、回数別を勧めるってことです
問題を解きながら暗記も一緒にやると良いのかーなるほど
目からうろこです(´ω`)
1冊の領域別だけを最初から最後までやってって流れだと、やっぱりまずいのか
途中で内容をすぐに忘れちゃうんですよね orz
領域別を繰り返してても受かる人は受かるんだけど、一般には、1科目ずつ勉強していく流れになり易いから挫折しやすくて、うまくいかない面があるってことなんだね
解説の詳しさとかは領域別と回数別で変わらないから、あとは勉強をする時に注意点を踏まえて、使いやすさで決めるといいのかな…