薬剤師の就職でハローワークは転職サイトより内定を得やすい理由
読者の方から先日『転職活動で転職サイトを使ったら12社受けて全敗だったのに、
ハローワーク経由で応募したらいきなり4社から内定をもらえたのですが、これは
どうしてなのでしょうか?ハローワークだと採用になりやすいのですか?』という
内容の質問を頂きました。内定の得やすさでは確かに差がある理由を説明します。
ハローワークでの求人情報の出し方
雇用主が職業安定所で求人を出す場合には公的な機関なのでコストをかけずに無料
で募集できます。そして求人案件の情報をどの程度公開するか?を決められます。
具体的には以下の4パターンがあり、求人元の状況や考え方などで設定できます。
例えば大手で有名な会社がネット上で名前を出すと応募がすぐに殺到してしまって
書類選考や面接などの対応が大変になるので(部分的に)非公開にしたりします。
ハローワークで求職者として登録すれば全ての求人案件を見れるようになります。
- 事業所名などを含めて求人情報を全てネット上で公開する場合
- 事業所名などを除き求人情報の一部をネット上で公開する場合
- 事業所名などを含めて求人情報をネット上では公開しない場合
(求人情報を全てハローワークの登録者だけに公開する場合)
行ったことがあるんですけど、なんか求人票にざっくりと
最低限のことが書いてあるだけって感じで、待遇の条件を
あまり魅力的に感じなくて実際に応募はしませんでしたね
職員さんが薬局の業界の事情とかよく知らないみたいで..
転職支援サイトの求人情報の出し方
転職エージェントサイトでは雇用主からの求人案件をネット上で公開する公開求人
と、ネット上で非公開にしてキャリアコンサルタントがある程度マッチングをして
から求職者に紹介する 非公開求人 があります。前者は毎月規定の掲載料金を得て
いて、後者は内定を得て入社した時点で成功報酬を得る形になってます。具体的な
紹介料の金額は薬剤師の方達に支払う年収の3割前後とされています。後者の方が
前者よりずっと高いので、求人元の事情も含めて転職支援エージェントサイトでは
待遇の条件が良い求人情報の大半(約8割)を非公開求人にしています。キャリア
アドバイザーからサポートのサービスを細かく提供して頂いて内定を目指します。
ハローワークと転職サイトでの違い
職業安定所と転職支援サイトではどちらが採用になりやすいのでしょうか?ハロー
ワークでは特に待遇の条件が良い内容ではない求人案件を雇用主が無料で登録して
募集をかけてます。職業安定所の求人票をご覧になったことがある方達には分かる
ことですが、全体的にざっくりとした情報が書いてあるだけです。求職者にとって
魅力的と感じるような仕事は一般に少ないです。従って応募してくる薬剤師の方達
も少なくなります。求人元としては『そのうちに有望な人が応募してきてくれたら
イイな~』くらいのつもりで出してるケースも普通によくあります。それに対して
転職エージェントサイトでは担当者としてキャリアコンサルタントをつけて魅力的
な求人案件を非公開求人の形で多数用意して、できるだけ利益を多く得ようとして
常に努力をしてます。薬剤師の方達にとっては転職支援エージェントサイトによる
非公開求人の方がずっと待遇の条件などが良いので結果として応募者が増えます。
職業安定所を通して仕事に応募する場合には以下のようなデメリットがあります。
- 地域によっては薬剤師の求人情報が少ないこと
- 窓口の職員が薬剤師の業界をよく知らないこと
- 転職サイトと比べて魅力的な案件が少ないこと
- 希望に合った求人を自身で探す必要があること
- 職員による細かいサポートなどは望めないこと
- 求人票と実態が違いトラブルが起きやすいこと
- 待遇の条件に関して雇用主と交渉しにくいこと
転職サイトを利用して求人に応募するケースでは専任の担当者とは限りませんが、
キャリアアドバイザーの方がいて下記の様々なサービスをして下さって便利です。
- 求職者は完全に無料で利用できること
- 魅力的な求人情報がとにかく多いこと
- 担当者と細かく希望の条件を相談できること
- 将来的なキャリアに関して助言をくれること
- 登録後に非公開求人の案件に応募できること
- 履歴書と職務経歴書の添削をしてくれること
- 面接の対策として模擬面接をしてくれること
(面接に同行してもらえる場合もあります) - 待遇などの条件の交渉を代行してくれること
- 面接や働き始める日程の相談を代行してもらえること
- 職場の雰囲気などの内情を事前に教えてもらえること
- 以前の職場での退職の手続きを手伝ってもらえること
- 働き始めた後の問題にもサポートをしてもらえること
さて雇用主にとってハローワークへは特に待遇の条件が良くない普通の求人情報を
無料で登録して出してます。転職支援サイトへは薬剤師の年収の30%前後の紹介料
を払う条件で主に非公開求人を出してます。待遇の条件は職業安定所の案件と比較
してとても良いです。でもその代わりに求職者へ求められる知識や経験とスキルに
キャリアのレベルが比べられないくらい上がります。因みに非公開求人は短期間で
若干名を急募している場合が多く、求人元にとっては即戦力となれる人材を求めて
いたりします。そうすると薬剤師の方達にとって内定を手にしやすいのは当然職業
安定所の方になります。簡単に比較するとハローワークでは質が高くない求人案件
に自力で応募して、転職エージェントサイトだと担当者に協力をしてもらいながら
待遇が良い仕事に挑戦する形になります。キャリアコンサルタントによって雇用主
と求職者の希望の条件が事前にある程度はマッチングされているために採用になり
やすい面はあります。でも求められるキャリアのレベルが上がってハードルが高く
スペックに自信がない薬剤師の方達にとっては転職支援エージェントサイトが紹介
して下さる求人情報の方が難易度が高くなります。以上のような違いがあります。
まとめ
例えば管理薬剤師の求人案件で年収650万円の仕事であれば30%は195万円となり
求人元は公開求人の月額料金と比べてかなり高額な紹介料を払うことになります。
職業安定所では無料で求人情報を登録して募集できるので、そんなにハイスペック
な人材がすぐに応募してきてくれるとは限りません。むしろハローワークで募集を
かけてみたけど長い期間、全然応募がこないために転職サイトに非公開求人として
委託したというケースが多いくらいです。職業安定所と転職支援サイトでは単純に
比較しづらい部分もありますが、求人の内容と雇用主が払うコストなどに注目して
比べてみると確かにハローワークの方が内定を得やすい場合があるとは言えます。
でも職業安定所で紹介してる仕事は待遇の条件が全体的に良くないので、求職者の
方達にとっては満足度が低くなりやすく、離職率が高くなる傾向があります。転職
サイトの担当者は仲介の手数料を上げるためにより年収が高い仕事を薬剤師の方達
に勧めようとしてきます。するとそれは求職者にとっても待遇の条件が良い案件と
なります。でも一方で条件が良いので人材に求められるキャリアのレベルが高くも
なってきます。しかし最終的に満足度が高くて長く快適に楽しく続けられるような
仕事でなければ転職してまで就く意味や価値は無いと考えられます。以上の理由で
当サイトでは転職支援サイトを通しての非公開求人への応募を主に推しています。
希望通りの求人案件で内定を得てきて、特に非公開求人の
仕事に対して全体的に満足度が高いと評価して頂けてきた
転職サイトの人気ランキングを以下で紹介させて頂きます