薬剤師国家試験の受験を控えている薬学生の皆さんの最大
の悩みは一般に
「受験勉強のやり方が(根本的に)
分からない(知らない)」
という内容です。多くの人が悩みながら試行錯誤をして、
どこかの予備校に
お世話になってみてその効果を試したりと、色々な努力を
しています。
薬剤師国家試験の受験対策で、絶対にやってはいけない2つの勉強方法
しかし、受験生の皆さんがご自身に適した受験勉強の方法
を独自に考案して、
実行して結果(最終的な合格)を出すことは一般に、容易
ではありません。
まず方法論(ノウハウ)に関係する知識と経験、そして、
それらに基づいて得られる
スキルを、個々の学生さんが最初から身につけている…
なんてことはあり得ない訳です。
特に、現役の薬学生の方達は学校(大学)で色々とイベン
トがあって忙しいですしね。
そこでこの記事では、薬剤師国家試験に向けてどんな受験
勉強のやり方をすべきなのか?を整理してお話します。
薬学生の皆さんは、
「薬剤師国家試験に向けての受験対策では、
やってはいけない勉強方法がある」
と言われたら、どんなやり方を思い浮かべるでしょうか?
少し想像してみて下さい。
結論から先に書くと、以下のようになります。
- ダメな勉強方法1 基本知識を得る為に分厚くて長大な参考書
等を丁寧に全部、通読すること - ダメな勉強方法2 教科書や参考書等の要点を自分でまとめて
「まとめノート」を作り始めること
それでは次に何故、これらの勉強方法がまずいのでしょう
か?その理由について、考えてみて下さい。
ダメな勉強方法1 をやってはいけない理由
参考書を通読することは、どうして受験勉強の過程でする
とまずいのでしょうか。
まず、有名な薬学ゼミナールの青本等の参考書は、分野毎
に分かれて分冊になっていて、
各本が数百ページずつ(300ページ前後)あります。で、
全部合せると数千ページ(約5000くらい?)
もいくのです。その数千ページもの長大な(超大作の)説
明の内容を端から端まで
読んでいって、その内容を全部、身につけるのに普通の薬
学生さんだと、
例えばどのくらいの歳月がかかるでしょうか‥?
はい。
軽く見積もっても5000ページが事実なら、その説明を全部
読んで身につけるのには、ま、数年はかかるでしょうね…
因みに、薬剤師国家試験向けの会場模試は例年、5月くらい
から一般に始まります。
仮に6年生になる前の春休み(3月)くらいから受験勉強を
早めに始めたとしても、
その「”参考書の全部通読” 作戦」なんかをしていると、
5月の模試(模擬試験)で
それなりに良い成績を取ることなんてほぼ無理な訳です。
「ほぼ」というよりも、
簡単な時間のシミュレーションだけで、3月くらいから通読
を始めたとすると、
実質、2ヶ月ちょっとしかないので、あり得ないレベルでそ
れは無理だと分かって頂けると思います。
2ヶ月で読める量なんて精々、数百から1000ページ程度く
らいでしょうからね。
それから、国家試験に合格した先輩達の意見や感想等を細か
く吸い上げて調べてみると、
参考書は完璧に近いくらいまできちんと内容面でまとめられ
てはいるけれども、
分厚くて長大な参考書の読み込み(読解)等を最初に始めて
しまうと、
かなりの高確率で途中で挫折感を感じてるケースが多かった
です。
あとその他に、あまりにも詳しく色んなことが書いてある為
に、逆に言うと、
問題を解く為に必要でない事柄も結構、沢山、書いてあって、
それらを全て読もうとなんてしたら
気が遠くなるくらいの時間が必要になります。更に、
問題を解く為に、何をどこまで、どのように覚えれば良いの
か?
等もきちんと本の中でアドバイスされていない為に、途中で
嫌気が差してきて余計にヤバいのです。
みんな最初はヤル気マンマンで国試用の受験勉強を始めるの
ですが、この通読の動作をやっていると
途中で
「この方法って時間効率が悪くね?ひょっとして間違ってる
やリ方なんじゃ?…」
等と不安になってきて、迷いながら暗礁に乗り上げてしまう
事例が本当に多かったです。
という訳で、数年はかかりそうと簡単に想像できるようなw、
教科書や参考書等の通読は絶対にやってはダメなのです。
ダメな勉強方法2 をやってはいけない理由
さて方法2について、教科書や参考書等の内容を読解していき
ながら
律儀に内容の要点等を自分でノートにまとめるという行動も、
受験生さんの間では普遍的で “あるある” で、
誰でもしていそうですよね。皆さんもしてみた経験や、周り
の人がしているのを
見かけた経験等がきっとあることでしょう。では、これは何
故、いけない受験勉強の方法なのでしょうか?
方法1 がマズイ理由とリンクさせて、ちょっとご自身で考え
てみて下さい。
・・・と、「ちょっと理由を考えてみて」とお話を振ったと
ころまでで長くなってしまいました。
この続きは ↓ の記事で書いていくことにします。
まとめノートの話、すごく参考になりました(やっぱり自分で、今まではやってしまっていました)
看護の国試を目指す友人たちにも教えてあげますね 有難うございます
お役に立てましたら幸いです
他の医療職の国試でも応用できるノウハウです
頑張って下さい
最初は勉強のやり方を全然知らなくて、青本をとりあえず読んじゃってました Σ(゚д゚;)
気をつけます..
結局、勉強する量がばく大にあるから、本をずっと読んでるとか、そういう勉強の仕方って基本はまずいんだよねこの試験は (。・・。)
そうですね…
科目数は多いし、過去問は分厚いしで、常に挫折しそうになる心と
追いかけっこをして戦う感じに受験勉強中はなるので、とにかく
できるだけ早く演習の作業に入って、模試を組み合せながら
アウトプットを中心に勉強していくことが最も時間効率が良くて、
そして挫折を防ぎ易いコツ(ポイント)ですね
頑張って下さい
例えば薬ゼミ生だったらみんな多分、青本は持ってて、何の疑問もなく青本をふだん日常で読んでるよね
そこがそもそもマズかったとは、、笑
勉強になりました^^
とは言っても、うちの大学では青本の読み込みを最初にしているような人達(受験生)がけっこう周りに多いのですがww
国家試験勉強が今手つかずになっているので結構、不安を感じています。勉強法は、みんなそれぞれ違うと思いますが、ノートにまとめるのは参考書ではなく、調査してわかったことをノートにつながりを持たせて書き残すのが一番いい方法であるとおもいます。しっかり勉強する時間が取れるかわかりませんが、これからもちょっとずつ頑張っていこうと思います。
さなぽこさん
コメントありがとうございます
今は受験生さん皆が同じような状況で、そして気持ちでいると思います
まとめノートをどうしても作るべきなのはどういう場合か?は、記事中に
書いてある内容が、労力と時間と「得点力の向上」などの面で最適です
個々に調べたことは、過去問の解説部分や要点集の余白部分などに
書き込んでおけば、それで済む場合が大半です
参考にされて下さい
頑張って下さい
応援しています
つながりを持たせた勉強法、ただやみくもにノートにまとめている方が、ほとんどではないでしょうか。
それでは、危険と言われても、認めざるを得ないのではないかと思います。
単科目だけのではなく、多科目に繋げていくことが、かなりいいのではないかと思います。それで実際に化学・薬剤・病態、薬物治療で成績が上がりました。
そのような勉強をするうえで、ノートにまとめる、そのうえで、何回も見直す、そして問題を解くということを行っていくことが必要ではないかと思います。