当サイトの利用方法を説明する目的を兼ねて、「やくがくま」
が薬剤師国家試験の受験対策で方法論(ノウハウ)の部分で
具体的にどのような差別化を図っていて、強み(優位性)を
もっているのか?についてご紹介します。
薬理学について教科書等での索引の語句数不足を補っている点
薬学生の皆さんはそれぞれの大学で指定されている教科書や
参考書、過去問題集等を持っていることと思います。
しかし、特に参考書や過去問の問題集については、多くの薬
学生の方達の意見や感想等を調べている中で
「索引に収録されている語句数が少ない、あるいは説明が不
十分で分かりにくかったり、又は間違っていたりする」
等のクレーム的なご意見が非常に多かったのです。
そこで当サイト「やくがくま」では、索引に本来は載ってい
るべき医薬品について、薬剤師国家試験で重要科目となる薬
理学の科目・分野で
過去に出題されてきたモノを中心に、できる限り多く収録し
ています。
つまり、国家試験の受験対策で必要になる薬剤の知識を、索
引の不足分について補っていることが1つ目のポイントです。
そして、各薬物についての説明は、教科書や参考書等にあり
がちな、長大で冗長な内容ではなくて、国試の過去問を解く
のに必要なだけの知識と解き方を、少しの関連知識を含めて、
簡潔に分かり易く書いてあります。
ご参考までに、元薬学生である先輩達が国試対策用の教材に
対してどんな不満や要望等を抱いていたのか?は、
↓ の記事でまとめてお話をしておきました。受験勉強の過程
で、教材の使い方等の面で活かしてほしいです。
過去の問題について類題の形で問題と解説をUPしている点
6年制の新課程になってから、薬剤師国家試験では過去の問題
がそのまま殆ど変わらずに出題されることは
無くなりました。過去問の内容を一部、変えていたりする問
題が全体の中で20%前後くらい
例年、出題されるようになっています。そのあたりの話題は、
↓ の記事で詳しく取り上げてあります。
そして、薬剤師国家試験の所管官庁である厚生労働省による
と、出題される問題の形式は次のように指定されています。
- 1問1答形式で、正答の選択肢を1個解答させる問題(必須問題等)
- 2個以上の正答と考えられる選択肢を回答させる設問
- 選択肢が組み合せになっていて、正しい肢を答えさせる問題
- 臨床の現場で最も適切であると考えられる選択肢を求める設問
- 医療の現場で明らかに誤りと判断される選択肢を解答させる問題
- 実務の現場で重要性が低いと考えられる選択肢を回答させる設問
このように、出題や解答の形式には結構、バリエーションが
あります。
つまり、国家試験の受験対策で過去問題をそのまま覚えたり
する勉強のやり方は、
特に第90回(2005年)以前ならある程度は通用もしたのです
が、第97回(2012年)以降の今では
効果がなくて間違っているのです。要は、過去問の内容自体
を覚えるとかではなくて、
過去の出題内容を踏まえて違う角度から問われる場合が多く
なっていて、
応用的な問題に対応できないといけないのです。
その意味で、
受験生の皆さんにとっては過去問題よりも寧ろ、過去問から
派生した類題の方が国試対策の過程で重要になる
のです。
その類題の形で医薬品毎に問題を出題して、簡潔で分かり易
い解説を加えている点が2つ目のポイントです。
因みに、受験勉強をしている時には、いくつかの事柄を対比
するような場合や、
似ている内容を扱うケースについて、明確に比較をしながら
理解して、正確に暗記することが大切です。
例
X ワルファリンはフェノバルビタールと併用することで
抗血液凝固作用が増強する
○ ワルファリンはフェノバルビタールと併用することで
抗血液凝固作用が減弱する
この具体例のように「低 or 高」や「増強 or 減弱」等の
意味的に逆になって対比されるような語句の部分が、
特に細かくケアしておくべきポイントになります。あとその
他に、自身で類題を考えて作れるようになれれば、
受験生としてはけっこう理想のレベル、調整状態になれてい
るとも言えますね。
最終的に、受験生としてはどのような状態を目指すべきなの
か?は ↓ の記事で解説してありますので、ご参照下さい。
国家試験の出題基準に基づいて学習ポイントを紹介している点
例えば、当サイトを立ち上げた時に最初に書いた記事はバル
ビツール酸系催眠薬についてだったのですが、
単にバルビツール酸系催眠薬のバリエーションや出題履歴だ
けを説明して終わりにするのではなくて、
そこから一般化をして、催眠薬については中枢神経系に作用
する薬物で、
- 代表的な催眠薬の名前
- 薬理作用
- 作用機序
- 主な副作用
等の、厚生労働省の出題基準で勉強しておくべきとされてい
る項目をお伝えしています。
こうすることで
個々の医薬品から視点を広げて、国試対策で必要な学習ポイ
ントを読者の皆さんが
薬理学の受験勉強の中で一般性をもたせて意識して覚えて、
そして活用していけるようにと工夫している
のです。これが3つ目のポイントです。
それから、まだ当面は受験生である薬学生の皆さんは旧課程、
4年制だった時の過去問を勉強しなければなりませんが、
その時に、旧課程と新課程で科目や分野等の対応関係が一般
に分かりづらくなっています。
例えば、「薬理学」は旧課程では「医療薬学」という科目に
含まれている一つの分野でした。
でも、新課程になってからは「薬理学」という一つの科目に
なっています。
そのような、旧課程であった科目・分野が新課程の出題基準
ではどうなっているのか?
名称が変わっていたりするのか?項目が無くなっていたりす
るのか?それとも増えているのか?
等のことがちょっと気になったので、新旧の出題基準の関係
性を ↓ の記事で調べて、記載しておきました。
更に、薬剤師国家試験を目指す上では一般に、過去の問題を
何年分くらい、
薬学生の皆さんが受験勉強しているのか?きっと気になると
ころでしょうから、その点は ↓ の記事をご覧下さい。
・・・と、熱く語っていたので3つ目の特長ポイントまでで
長くなってしまいました。
ですので、↓ の記事に続きます。
やっぱり勉強のやり方を先に学んでおいた方が効率が良いですよね
でも、どこの予備校でもなかなか、ちゃんとは教えてもらえないですけど
大手の予備校の先生などは、一斉授業で数十人を一気に相手にするので、
なかなかキメの細かい個別対応は難しい現状にあると、どこの業者でもそれが定説になっています
もっと言うと、家庭教師的なケアをしていると、予備校という業種自体が成り立たないのです
そこらへんはご自身で自立してフォローされて下さい
当サイトでは勉強の仕方について、いつでも質問や相談を受け付けていますので
頑張って下さい
過去問は同じ内容が再びは出ないから、ある程度勉強をしてから類題を演習すべきなんですね…
類題を勉強しながら、さらに関係する知識や、解法パターンなどの
暗記を一緒に広くしていけると尚良いです!
索引はたしかに少なすぎてイラっとしたこと何度もあるw
国試たいへん杉
(*´д`;)ハァ……
出題基準でのポイントを細かく教えてもらえるのは便利だね
ありがとうございます
受験勉強の過程でその情報を活用していってもらえたら幸いです
薬事日報で最近見たのですが、なんか101回では過去問と同じ問題や、選択肢の一部を変えただけの問題が出たそうですね…
基本的には、もう過去問と全く同じ設問は出ないって思っていたのですが (´・_・`)
過去問だけじゃなくて、過去問の類題を含めて演習していくことが受験勉強の中では大切なんですね..