当サイト「やくがくま」では、薬剤師国家試験に向けての
受験勉強のやり方(方法論)について
詳しく説明してお伝えしています。今までに様々なノウハ
ウや、それらを実践する上での注意点(ポイント)等を
沢山、記事にして読者の皆さんの為に配信してきました。
いつもご覧頂けていて、有り難うございます。
・・・・・(閑話休題)・・・・・
ところでなのですが、
「では一体、どのような状況が、受験生としては理想の調
整状態と言えるのでしょうか?」
という質問を、女性の熱い読者の方からふと… 頂きました。
そこで、この記事では受験生である薬学生の皆さんが
最終的にゴールとして目指すべき状態はどんな感じなのか?
を考察してまとめておきます。
目次
薬剤師国家試験の受験勉強で薬学生が目指すべき理想の調整状態
この記事では、受験生として目標にすべき最終的な得点力
の状態について、
受験勉強のゴールを明確にしておくという意味で、読者の
皆さんの為に綴っておこうと思います。
全ての設問に対して条件反射的に対応できる力を身につける
さて、まず調整状態についてお話をする前に、↓ の、国家
試験の時間割をご覧下さい。
これは、薬剤師国家試験の所管官庁である厚生労働省発表
の資料です。
ここで注目してほしいのは、表の右に書いておきましたが、
各種別(時間帯)の問題で制限時間と問題数です。
そして更に、そこから
「1問当たりを解くのにかけられる時間は実際、どのくらいなのか?」
に目を向けて下さい。
- 必須問題 90分で90問 均等割りすれば1問1分
- 薬学理論問題1 150分で60問 均等割りすれば1問2.5分
- 薬学理論問題2 115分で45問 均等割りすれば1問約2.6分
- 薬学実践問題1 125分で50問 均等割りすれば1問2.5分
- 薬学実践問題2 100分で40問 均等割りすれば1問2.5分
- 薬学実践問題3 150分で60問 均等割りすれば1問2.5分
均等割りで計算して必須問題は1問1分、一般問題は1問2.5分
程度しかないのです。
更にこれは仮定でのお話ですが、例えば必須問題で10分だ
け最後に見直しをするとします。
すると、80分で90問を解くことになり、そこから均等割り
すると1問当たり50秒程度になります。
同様に、一般問題についても10分前後の見直しの時間を取
れるように時間配分について考慮するならば、
各問題を2分前後くらいで解けるように練習しておかないと
いけないと分かります。
という訳で、このことから受験生である皆さんには
薬剤師国家試験では、殆ど見た瞬間に解き方が思い浮かん
で、すぐに計算等の動作を伴って
1~2分で正答を導けるくらいの得点力を、全体について最
終的には身につけないといけない
と意識してほしいのです。
これは多くの先輩である元薬学生の人達が言っていたこと
ですが、
「最終的には、国試の準備をしていて、どんな問題であっ
ても、問題文を見て30秒くらいで答えを出せたり、
もしくは解き方の方針を思い浮かべて計算等ですぐに処理
できるくらいにまで慣れることが大切」
という経験談(合格体験記より)があります。
従って、最終的に理想とする調整状態の1つ目のポイント
は以上のように1分前後で、もう自信をもって解答できる
状態にまで仕上げていくということです。
特に、時間のかかる計算問題や、難解な新傾向問題等に対
しては多めに時間を回せるように、
簡単な問題はホントに見てすぐに答えられるくらいにして
おくことを意識して受験勉強をすべきということです。
慣れていない受験生は国試の問題を見て、1問に対して10分
以上とか考え込んでしまうことも実際にある
と思えますが、特に演習作業の初期の段階であれば、納得
できるまで検討してみることは無駄ではありませんが、
本試験ではどんな問題に対しても条件反射的に対応できる
レベルの力が身についていないとダメです。
記述式問題は皆無で選択式問題である点を最大限に利用する
それから、各科目について受験勉強をしている過程で、
「記述式の問題は無くてマーク式の選択問題のみであり、
自力で答えを文章化できる学力は必要なくて、
選択肢の形や内容を最大限に利用して、本試験では消去法
等を駆使して正答を選択できれば良い」
ことを意識して最後まで調整をしていって下さい。自分で
答えを文章で書かないといけない記述式の試験と、
選択肢の形式等をフルに活用して正答を導ければ良い試験
とでは、明らかに求められる知識やスキルの質が
一般に異なります。特に、初めて見た内容の問題で難しそ
うに一見して見えたとしても、
実は選択肢の形式等を上手く消去法的に利用することで、
もっている知識だけですんなりと正解できてしまった
等という場合も普通にあり得ます。そのあたりの、問題の
解き方の技術については ↓ の記事で説明してあります。
薬剤師国家試験に向けて、受験勉強をすべき分量は誰にと
っても膨大である訳ですが、
適切な勉強のやり方は凄くシンプルです。複数冊の参考書
や教科書等を辞書的に使いながら、
過去問を5~7年分くらい、全ての問題について肢別吟味を
しつつ調整していけば良いだけです。
肢別吟味の作業について、何故、大切なのか?の理由や、
具体的な要領等は下記 ↓ の記事でご紹介しています。
そして、長大な参考書の通読なんかは ゆめゆめ してはい
けなくて、致命的にヤバい苦手科目をなくしながら
数回分の模試(模擬試験)の問題の復習や、暗記すべき知
識の確認の作業等を織り交ぜて
最後まで地道に、着実に調整を図っていけば良いのです。
絶対にやってはいけない
受験勉強のやり方については、読者の皆さんから多くの反
響を頂いていますが、↓ の記事に書いてあります。
集中力の持続と体力の回復方法までを練習することのススメ
これは余談になりますが、薬剤師国家試験の時間割を見て
頂くと、最長のタームで
150分の試験時間があります。そして、試験と試験の間の
インターバル、休憩時間は
最短で50分です。昼食をとる為の休憩時間は1日目が90分
で、2日目が85分です。
150分はかなり長くて、慣れていないとしんどいでしょう。
ですので、模試等の練習の場面では
なんとか150分の間、試験問題に向かう為に集中力を途切
れさせないことと、そして150分のテストで
疲れた心身を50分で回復させる為の自身なりの行動等に
ついて、意識してトレーニングをしておいて下さい。
当サイトの編集部の担当者の経験では一般に、長丁場に
なる国家試験では例えば、
休憩時間に目の周りや首、肩等をよくマッサージしてほ
ぐして目薬を差すとか、
飴や栄養ドリンク等を摂取して糖分を補給することで疲
労を急いで回復させて
次の時間のテストに備えるとか、お手洗いに行くことで
の気分転換の他にも、
試験場で受験生が各位でやれることは結構あったりしま
す。あと防寒対策の他に、長時間の試験でも
疲れにくいようにマイクッションを持ち込んで良いかど
うか?各試験会場の担当者の方に
事前に問い合せてみることも良いですね。皆さんでそれ
ぞれに持ち物や動作等について工夫されてみて下さい。
こないだの模試で170くらいしかいかなくて絶望してます..(涙)
模試を受けてみて、適切なやり方でしっかりと復習をして、今後の受験勉強の方法(方向性)を
客観的に見直してみることから始めましょう
何か悩んだり、困ったことがあった時にはいつでも編集部の担当者へお声をかけて下さい
実際、2時間半連続のテストって、最後の方で頭がぼーっとしてきたりして体力的にすごくしんどいから、模試とかで慣れて、心身を鍛えるような行動も必要だと感じるね
全くその通りですね…
試験時間が終盤になってきて、疲労が重くなってきた時でも
的確にサクサク問題を解いていけるような体力と精神力を
意識して培っていく姿勢が平素、受験生としてはとても大切です
問題の出題形式は最大限うまく利用していきたいです
先輩や同期を見てても、受験勉強の最後の方で万全ってくらいに仕上がってたのは実は数人で、他のみんなはドタバタで追い込みを急いでたイメージがやっぱりあるねw
ただ、それでもうちの大学はその殆どが受かってたから、結果オーライで問題はなかった感じかなー
(´ε`;)