前編の記事では、薬剤師国家試験に向けての受験勉強で模試
の復習をする時に注意すべき点とは?
という話題でお話をしてきました。この記事では引き続き、
これらをしておかないと模擬試験を受験した意味が
なくなってしまうような、受けた後に誰もが必ずしておくべ
き復習時の作業の内容について詳しく触れておきます。
目次
各問題で肢別吟味まで必ずして、繰り返して復習をしておくべき
特に、模擬試験の結果について最初に復習をする時には、自
信をもって正解できた問題も
必ず肢別吟味をして、その選択肢の正誤の理由を確認してお
いて下さい。
模試を受ける目的として、模擬試験で出た問題が解けるかど
うか?はあまり重要なことではなくて、
模試で出た問題の類題が本試験で出題された時に、的確に制
限時間内で対応できるようにすることが肝要です。
従って、復習を初めてする時には全ての選択肢に関して肢別
吟味を実行して下さい。
但し、復習をしたことで一度、理解して覚えて、もう大丈夫
だと思える選択肢は、
2回目以降の復習で肢別吟味まではしなくても良いです。そこ
は時間効率を下げないように
配慮して、臨機応変に対処していって下さい。その逆に、正
答率が50%以上なのに
普通に解き方すら思い浮かばなかったような設問は、まだま
だ勉強不足ということですので、
何度でもしつこく、自力で解決できるようになるまで繰り返
して演習して、内容を身につけておいて下さい。
ここでは余談になりますが、「肢別吟味」の定義や、何故そ
の作業が必要になるのか?
そして実行する時のやり方等をここできちんと分かっておき
たい人は、↓ の記事をご参照されて下さい。
模試を受けて気づいた点や反省点等を記録しておいて活かすべき
これは意識して実行していない人が結構、多いです。とゆう
か、多くの人にとっては
「そんなことまでは考えたことがなかった」という感じでし
ょうね。模擬試験は本試験(実戦)の為の
練習(シミュレーション)として受ける目的がありますので、
本番に近い設定の環境で経験してきた機会の中で
気づいたことや、反省点等を、どんなに小さくて些細なこと
でも良いので、書き出しておいて
その後の受験勉強や、国家試験の試験会場等で活用していく
べきです。
「気づいた点を書き記しておく」なんて言われても、その言
葉だけだと具体的な要領がピンとこない
でしょうから、当サイトの編集部の担当者の経験を踏まえて
幾つか、例示をしておきます。
例えばですが、
- 必須問題では「薬理 → 衛生 → 病態・薬物治療 → …」の順序で解
いていったら、いつもより短時間でスムーズに解けた。自分にはこの流れが
合っているように感じられた
- 一般問題の薬学実践問題で、基礎系の「物理・化学・生物」を解いてて、苦
手な物理から解き始めたら、たまたま難問が最初の方にあって詰まってしま
って、後で時間が足りなくなって失敗した
⇒ 自分の場合には得意な生物を先に片づけて、その後に化学を解いて、気
持ちにゆとりをもててから、すぐに解けそうな問題を探して物理を解い
ていく流れが良いと思えた
- 特に150分連続のテストは思ったよりも疲れて、学校のテストより全然きつ
いので、間の休憩時間で糖分を摂って素早くエネルギーを回復させる為にア
メや栄養ドリンク等を持参すると良いと学んだ
- 季節柄、大学等の会場で国家試験を受ける時には防寒対策としてクッション
と膝かけくらいは要ると感じられたから、受験票が届いたら試験会場の担当
者等へ事前に問い合せをしておくべきと考えた
- 国家試験の時間割を見てみると、2日間とも最初の時間に「衛生」が入って
いて、試験開始になったばかりの時間帯はまだ頭の回転速度が遅いから、単
純に覚えている知識ですぐに解けそうな問題を「衛生」の中で探して、頭の
ウォーミングアップとして解いていく流れが良いなと思いついた
のように、何でも良いのです。
どんなことでも良いので、試験を受ける時に役立ちそうなこ
ととか、注意すべき点等を
書き出しておいて、そのデータを本試験の時に利用できると
良いですね。
重大な試験を受ける時とかは誰しも緊張してナーバスになっ
ている状態なので、
ちょっとしたことであっても意外に気になったり、ストレス
や疲れを必要以上に感じたりする場合があります。
とにかく得点力や集中力等を本試験の時にピークにもってい
く為に、各位で色々と工夫されてみて下さい。
以上、記事の内容が前編と後編に分かれてしまって長くなり
ましたので、
模試の復習をする時に大切になる注意点のポイント3個を、
最後にまとめておきます。
- 各設問で正答率に注目して適宜、演習の形で復習を繰り返して
知識や解法パターン等を身につけること - 特に初めて復習する時には、正解だった問題にも必ず選択肢の
肢別吟味をして内容の確認をしておくこと - 受験してみて気づいた点や反省点等は書きとめておいて、本試
験に向けて具体的に活用していくこと
第101回以降の新薬剤師国家試験の時間割をチラ見しとく?
あまり受験生である薬学生の皆さんに楽をさせるのは良くな
いという意見が編集部内でありましたがw、
ご参考までに、2015年9月30日(水)に厚生労働省から発表
された、
第101回以後の薬剤師国家試験の時間割は下図 ↓ のようにな
っています。
勿論、この時間割を見ていて、何か気づいたり、思いついた
りしたことがご自身なりにもしあったら、
早速、それについても書きとめておいて、今後へ活かしてい
って下さいね。
因みに、時間割の図表を観ていると、本番での時間配分とか、
設問を解いていく順序等の戦略を必ず
細かく決めたくなってくるものですが(?)、その話題につ
いては、下記 ↓ の2記事で取り上げてあります。
最終的には自身に合う最適な勉強方法を自分で開発していくべき
当サイト「やくがくま」では、薬剤師国家試験の受験勉強の
流れ、所謂、方法論(ノウハウ)を
特化して詳しくお伝えしています。サイトの黎明期にはそれ
が大きな特長であると宣伝してきました。
しかし、受験生である薬学生の皆さんには、是非、最終的に
はご自身にとって最適な勉強方法を自分で開発していく
姿勢で国試対策の受験勉強に臨んでほしいです。例えば、同
じ国試の過去問が載っている問題集であっても、
レイアウトや配色、解説の書き方等の観点で人によって好き
嫌いの相性が生じてきたりするように、
必ず、人それぞれに一番、適している勉強法というのは異な
ってきます。だから、
最も時間効率が良く、巧く得点力を伸ばしていける勉強の進
め方も勿論、各位で違う訳です。
上で例示をしておいたように、「ちょっとした気づき」等を
そのままスルーしないで意識的に普段の
受験勉強の作業の中で取り入れて改善していく能動的なスタ
ンスを、要は皆さんにもってほしいのです。
当サイトがご紹介している方法論(ノウハウ)を完璧に全て
身につけるだけでも、
それをしていない受験生の方と比較したら、かなりの差別化
にはなれます。
でも、更にその内容を超えたところで独自のノウハウのよう
なモノを積極的に編み出して
最終調整をしていった人には、やはり合格がより近づく筈で
あると当サイトでは確信をもって考えています。
ご参考にされてみて下さい。
最後になりますが、この記事では模擬試験の復習をする時に
注意すべきポイントを説明してきました。
当サイトでは、模試を自宅受験等ではなくて、できれば会場
で受けることを推奨しています。
模擬試験の重要性や、受験しておくべき理由については ↓ の
記事で語っています。
【参考】
模試の復習の仕方についての前編の記事はこちら ↓ です。
隣りの人が立てるシャーペンの音とか、呼吸音とかを私の場合には結構気にする感じだったので、模試を何度か受けてストレス耐性を養っておきました
中には貧乏ゆすりをしたり、机をゆらしたりする迷惑行為も実際に試験場ではあり得るので、国試で役に立ったと思います
音に対しては人によって感じ方や反応の仕方が様々で、特に試験中とかは神経質になりやすい部分ですよね
だから、友美さんが書いてくれた内容は良い発想だと思えます
他の皆さんもご自身で工夫をして対応して、快適に国試を受験してきてほしいです
模試は今まで受けただけで復習をちゃんとしてなかったから反省です (つд⊂)
模試で失敗した時の反省点とかを書きとめておくのはすごく良いです
その後に生かしていくべきですね
そうですね
模試の時に限らずに、受験勉強の過程でいつも自分なりの “気づき” を大切にして書きとめておいて、
日常の勉強の中でその発見や反省などを具体的に活かして工夫していける姿勢は、受験生としてとても有意義で、重要です
是非、こまめに実行していってほしいです
今までの指導歴でも、やはりご自身で主体性を伴って試行錯誤を含めて、現状を変えていく為の努力を色々と積極的にできる人は成績の伸びも当然、早いですね
頑張って下さい
応援しています
模試を受けるとやっぱり場慣れをしておけるのが大きいかな
気持ち的に強くなれる感じがあって…
チキンなので、国試は怖くて,,, (;_;)