薬剤師国家試験で合格基準点の変更後のリスクと受験勉強の戦略案

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前編 ↓ の記事では、厚生労働省からの通達によって薬剤師
国家試験について必須問題や一般問題、

全体の合計点等で合格基準点がどのように変更されたのか?
特に絶対評価から相対評価へ変化して2段階の補正措置が

導入されたこと等、受験生にとっては必ず知っておかなけれ
ばならない重要な話題を具体的にお伝えしました。

この記事では、どうして急な感じで合格基準点の改変が発表
されたのか?

国としての内情を踏まえて、その理由について説明すること
から、続きの内容を書いていきます。

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 薬剤師国家試験で合格基準点の変革を打ち出した本音と建前

厚生労働省としては、6年制の課程に移行した後、できるだ
け学力(基礎的能力)や

臨床現場での対応能力(問題解決能力)等が高い薬剤師の
方達を国家試験で選抜して

毎年、同じくらいの合格率で、同程度の人数を輩出してい
きたいという意向が、基本的に建前としてはあるのです。

その中で、内情としては6年制の新課程に移行してからまだ
国家試験を4回しか実施していず、

その為に良質の過去問題を十分に蓄積できていなくて、そ
して出題内容に対しての

受験生の得点率(失点の傾向)等の集計データもまだ少な
いです。それによって

受験生の学力レベルと、出題される問題の難易度が上手く
マッチングされていない側面があり、

そんな状況で不適切問題や補正対象問題への従来型の補正
以外は実施せずに

大体の目安で一方的に決めた絶対評価の足切り基準でとり
あえず国家試験をしてみて、

第99回や第100回のような合格率の乱高下を結果として招
いてしまったのです。

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薬剤師国家試験については、「○●%程度の合格率が概ね
望ましい
」などと

数値についての見解(目安)が公式に発表されてはいませ
んが、

合格率にこのような劇的な変動が生じると、大学の薬学部
という教育現場では皆が混乱して困りますし、

そして卒業試験や国家試験の時期になって、出題内容によ
って合格者数が大きく減少してしまうので

新卒の薬剤師を採用する予定だった就職先の組織における
採用計画にも大規模な狂いが生じてきてしまいます。

実際に、第99回や第100回で、2年連続で合格率が60%台
となり、そのことで新卒者の採用計画が

予定通りに進まなくなってしまい、急遽、中途採用の募集
活動に注力している民間企業が増えてきています。

そのような現況があり、厚生労働省としては制度を改善し
なければなりませんので、

絶対評価による厳しめの合格基準点(足切りの基準)を部
分的に緩和して

暫くは絶対評価の基準を緩めつつ、相対評価の基準を導入
して経過観察をしていく方針にした訳です。

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国家試験を実施する側としては、薬剤師としての資質を一
定レベル以上で担保しながら、

尚且つ、国試の合格率や薬剤師の輩出数等をできるだけ平
準化していきたいという大前提があるのです。

例えば、国家試験の後に自己採点をしてみて、その時点で
まさかの不合格だったとかなったりすると、

企業の人事担当者としては急に内定者を失ったりしてしま
い、新卒者の採用予定が良くない方向に変更となり、

大学での混乱だけでなく、社会的な影響が小さくなく、そ
のような状態を放置しておくことはできないんですよね。

   

 新しい合格基準点になって受験生として意識すべき注意点

最後に、新しい合格基準点(足切りの基準)を踏まえて、
受験生としては

どのような点に注意すべきか?を併せてまとめておきます。
単純に、受験生としては合格し易くなって

手放しで喜べるのでしょうか?
・・・やっぱり世の中は、そんなに甘くはないんですよねw

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 必須問題は国試を受験している全員が楽勝になる?!

まず必須問題については、各科目の足切りの基準点が50%
から30%に引き下げられたので、

その点だけは受験生として楽になります。しかし、合計点
については依然として70%以上という

ハードルが存在するので、結局は得意科目で不得意科目の
素点をカバーする等という

リスキーな戦略ではなくて、苦手科目をできるだけつくら
ないように注意しながら

各科目で満遍なく、偏りがなく得点する方向性で準備をし
ていくべきです。

   

 一般問題は0点の科目があっても全然、平気になる?!

それでは一方で一般問題については捨て科目とかをつくっ
てしまっても全く平気なのでしょうか?

試験全体の合計点について、相対評価での新型の補正方法
が導入されますが、

当面は65%以上を取っていれば合格となりますし、そして
相対評価なので、

例えば、自身が難しく感じてもたまたま周りは平気で高得
点になっていて、

全体の合格基準点が65%から動かずに下がらないケース等
も普通にある訳です。

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なので、やはり必須問題と同様に一般問題についても、で
きるだけ捨て科目や苦手科目等は

受験勉強の過程でつくらないように注意をして、リスクを
可能な限りヘッジしながら

調整していくことが最も安全で、直前期の精神衛生上も望
ましいという結論になりますね。

但し、やむを得ず、もし万一どうしても

「ここはもう本試験までに間に合わないから捨てる…?」

等のギリギリの判断をすべき局面になったりしたら、↓ の
記事の内容を参考にされてみて下さい。

   

 全体を総括して受験生はどんな戦略で受験勉強に臨むべき?

以上の注意点を俯瞰してまとめてみると、必須問題は全体
的に足切りの基準点が下がり、

そして一般問題は多少、得点の作戦(戦略)の自由度が高
くはなりましたが、

でもその一方で相対評価による合格基準点の設定という怖
さ(リスク)も同時にあります。

更に、出題内容としては

  • 高校での履修レベルの内容を含めた基礎的能力を問う出題
  • 臨床の現場で問われる課題解決能力を求める設問
  • 従来の問題とは切り口(視点)が全く異なる新傾向問題

等があって国家試験としての難易度は新課程になってから
経年で上昇しています。

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ですから、受験生としての望ましいスタンスは

今まで通りに全体の合計点が65%を余裕で超えられるよう
に、且つ、試験当日に

出題された問題との巡り合せという危険性(リスク)を最
小限に抑える為に

できるだけ早期から各科目について平均的に得点力を上げ
る為の努力を積み重ねていくべき

のようになります。ご注意下さい。

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7件のコメント

  • 102薬6

    相対評価の導入で、少しは合格の可能性が広がったって感じみたいですね

    各回で発表までは、ふたを開けてみないとどうなるか?は分からないけど

    • 当面は、相対評価の導入によって全体の合格ラインは225問(65%)

      よりも下がると考えられます

      ただ、毎回、下がるのか?や、どの程度、ラインが下がるのか?などの

      ことは発表を見てみないと分かりませんが‥

  • 明海

    てか、基準が変わってもみんな同じ条件で受けるんだから、あまり得するって感じぢゃないよね

    受かりやすくなるのかどうか?よく分からないし

  • ゲス受験生

    国試の規制が緩和されたやった!!って喜んでたら、相対評価だから却って難しくなる?!とも思えてきて,,,どうなんだろ実際のところは

    • 相対評価が導入されたからみんなにとって合格し易くなるとは一概に

      言い切れないです

      でも、全体の合格率を上げて、合格者数を安定させる為に厚労省は

      絶対評価だけではなくて相対評価を101回から導入することにしたので、

      簡単に言えば、合格者数が増えて合格率も上がる?と予想はできます

      ただ、それは「受験勉強が楽になる」という意味ではないので、誤解を

      されないように注意して下さい

      ま、全体的には、受かり易くはなるんですけどねw

  • OTC

    でも受験生の立場からすると必須の足切りって万一の失敗も許されない感じで、けっこうコワイよね

    かなりプレッシャーを感じてるし,,, (>_<)

  • 平野

    必須はみんな簡単だって言うけど、理論や実践とは違う怖さって確かにあるよね…

    確実にまずは必須の全体7割を超えられるように勉強を頑張らないとね (p`・ω・´q)

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